いろんな事をツラツラ~と書いています。

サリドマイド、骨髄腫治療薬としてFDAが承認

ヘルスデージャパンに「サリドマイドが骨髄腫治療薬として米国で承認」という記事が載っていた。

骨髄腫というのは癌の一つ。
ずっと治療する薬がありませんでしたが、
近年サリドマイドが骨髄腫に効くという研究が報告されるようになりました。

で、このほど米食品医薬品局(FDA)で骨髄腫治療薬として承認されたようです。
当然、日本ではまだですよ。

サリドマイドというと、手足に異常のある奇形児が生まれる薬害として有名です。
1962年に使用が禁じられ、サリドマイドといえば悪魔の薬というイメージが強いです。

でも、ブラジルで偶然発見されたハンセン病への改善効果が報告されると、
サリドマイドに対する見方も変わっていき、
1998年にはFDAによってハンセン病治療薬として承認されています。

実際、サリドマイドはいろいろな治療効果があるらしいです。
あの催奇性(奇形を生じさせる性質)を除けば副作用も非常に少なく
妊婦でない限り非常に良い薬なんだとか。

これだけ話題になったサリドマイドですから
当然たくさんの研究が成されてきたようです。

でも、「なぜ奇形児が生まれるのか?」とか
「なぜハンセン病や骨髄腫に効くのか?」という問いに対して
科学的なきちんとした答えがまだ出ていないんだとか(゜Д゜;)

なんとも不思議な物質です。

サリドマイドが日本でも承認される日が来るのでしょうかネ・・・・(-_-)

がん患者に対して鎮痛剤として麻薬のような危険な薬剤を
使うことが許可されているわけだしね、
日本でも不可能じゃないと思えるけど。

【追記】
2006年8月8日、藤本製薬が多発性骨髄腫の治療薬として
サリドマイドの国内承認申請を行ったと発表しました。

薬事日報 - 【藤本製薬】サリドマイド、多発性骨髄腫治療で承認申請

【追記2】
2008年10月3日に承認を了承したそうです。

管理が医薬用に使う麻薬並みに徹底されるそうで、使用できる医療機関が限定されており、さらに使用するための手続きもかなり煩雑で大変みたいです。

薬事日報 - 【薬食審薬事分科会】サリドマイドを再承認
 

コメント

ジェー:
サリドマイドは絶対配置でいうところの「ℓ体」にのみ催奇性があり「d体」は鎮痛作用しか示さない、と少し前に発表されましたが、かなり疑われているようです。実際サリドマイドは体内に入るとラセミ化されてしまうためℓ体もd体も混ざるので、d体だけのサリドマイドを作っても意味が無いようです。
 サリドマイドが奇形児を誘発してしまったのはサリドマイドの作用の一つの血管新生の阻害作用によるものです。
胎児の場合、新たに血管が作られないと手足の細胞に十分な栄養が届かず、手足の発達の不十分な子供が生まれてしまいます(知的障害はほとんど見られない)。
ですが、成人男性の場合、血管新生はほとんど起きていません。ここで少し癌細胞について話を・・・、癌細胞は異常な増殖をします、その際に血管を新たに、それも勝手に作って、自分に栄養を運ぼうとします。ここにサリドマイドを投与すると?
先に述べたように成人男性では通常の血管新生は起こっていないために癌細胞のみを「兵糧攻め」にすることが可能なのです。これがサリドマイドが癌に効く、ということです。
奇形児ができるのも癌に効くのもサリドマイドの同じ作用によるものなのです。要は使い方です。体に胎児が居なければ良いのです。
薬に罪はありません。薬は物です。物を悪く使うか、良く使うかは人間次第。

それともう一つ。確かに末期癌の患者にはモルヒネを鎮痛薬として使用可能です。
誤解されがちですが、癌などによる激しい痛みの下ではモルヒネへの依存性は現れません(耐性はできますが)。また、副作用は現れます(起きている時間が短くなる、等)。副作用は適切に対応をすることで軽減が可能です。
URL / 編集 / 2006年06月30日(金) 17時56分
かず:
>> ジェー さん

とても親切な解説を書いていただき、ありがとうございました。

去年、研究会に出席したときに
サリドマイドが見直されているという話を聞いて
とても印象に残りました。

そのときは奇形児が生まれる機序として
血管の新生が阻害される話は聞いていたのですが
なぜ癌に効くのかまでは理解できませんでした。

私自身、生物統計の計算を行うのが仕事で
このような専門知識は全くないもので(^-^;)

そんな私でも、ジェーさんの解説を読んで
素人ながらも納得することができました。

ちょっと得した気分です(*´▽`*)
URL / 編集 / 2006年06月30日(金) 20時40分
ジェー:
そう言って頂けると非常に光栄です。
しかしながら知識的に間違えている可能性もあるので情報利用は計画的にw
URL / 編集 / 2006年07月03日(月) 22時28分

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